中国の深センという場所をご存知でしょうか。深センは40年前まで人口が3万人ほどの小さな漁村でした。
1980年に経済特区として設立され、今や人口2000人の近代都市へと発展しています。
歴史上このように急発展した都市は存在しません。
しかし、日本のメディアでは深センの現状についてあまり報道されないため、よくわかりません。
一体、深センのどのような所がすごいのでしょうか。
今回は深センを視察した人の話を元に、秘密を探ってみました。
見出し
中国のシリコンバレーと呼ばれる深圳は新技術満載都市だった
フアーウェイ(通信機器大手)、テンセント(世界最大規模のゲーム企業。ウィーチャットペイで知られる)、
DJI(ドローンの世界最大手)、BYD(EV(電気自動車)中国最大手)、BGI(ゲノム解析サービス大手)、ZTE(通信機器の世界的大手)など
これらの大企業が深センや隣接地域を本拠としており、深センは中国のシリコンバレーと言われています。
深センは若者の街
深セン市民の平均年齢は34才(中国で最も若い都市です)
大学等を卒業して5年以内に起業した場合は、他の都市よりも多く補助金が支給されるようです。
そのため、中国全土から夢を持った若者が起業に挑んでいます。
キャッシュレス
キャッシュレスは日本と比較すると圧倒的に進んでいます。
中国の農村ではまだキャッシュが強いですが、都市部ではほぼキャッシュレスだそうです。
深センでは普段財布を持つ若者はいません。
キャッシュレスにはクレカも含まれますが
同じ一部屋を借りるにしても「クレカでは2000元だが、WeChatPayであれば1300元」など700元(1万円以上)も差分を出しています。
国策なのかは不明ですが、クレカを使わせない方向に政策が進んでいるようです。
本国の人は便利ですが、旅行者には厳しいですね。
ドローン
ドローンは日本でも災害用や宅配の用途など実験が進められてますが、深センではすでに実用化されています。
スマホを見ながらの「ながら運転」をしていないかドローンで監視しているようです。
自動運転
深セン市ではタクシーの自動運転実用化が進んでいます
電気自動車(EV車)
深センでは高い確率で車のEV車の普及が進んでいます
深圳市内のタクシー(2万台)の9割以上がEV車で
路線バスはすでに100%EV化しています。
深セン市内には、EV車の普及に不可欠な充電ステーションが充実。
EV車が普及している理由に、EV車以外と比べると低コストでとりやすいことがあります。
なぜ日本は負けているのか
深センで実用化されている技術は、すでに日本にもある技術であり、目新しい物ではありません。
しかし、日本ではほとんど普及しておらず実用化もされていません。何故でしょうか
大きな理由は、中国は共産党による一党独裁のため、鶴の一声で迅速に事をなすことが可能です。
日本では類似技術を有する企業の競合や法規制、既得権益を守りたい団体などで最新技術を実用化することは容易ではありません。
まとめ
中国の深センは、最新技術の導入と、実用化が進んでいる世界を代表する都市
日本は少子高齢化が一層に進行する中で新技術を導入し、生産性をあげることが必要だと思います。